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2007年6月 1日 (金)

続・モーツァルトとクジラ

“個性が魅力よ。あなたは他の誰とも違うわ” イザベル

この映画を観て一番印象に残ったのは、劇中の自閉人たちが「私たちは自閉症」と何度も口にすることだ。

アチラでは自閉症を全面に出す。

ひきかえ日本の集団主義的アスペルガーたちは、「私たちも健常者と変わらないんだよ。大丈夫だよ」みたいなことばっかり言って、その場を丸く収めてしまう。これでは、いつまでたっても社会の理解が進まない。

劇中、アスペルガーの集会に初めて参加したイザベルが、その集会を「仲良しグループ」と揶揄し、

みんなで傷を舐め合えば、それで解決するの?

と疑問を呈したが、偶然にもコレとまったく同じ言葉を、筆者も地元のアスペルガー集団に投げかけて、陰湿なイジメの末に追い出された辛い過去がある。共感どころではない。イザベルは筆者そのものだ。

地元の発達障害者支援センターに「自分にも居場所が欲しい」と相談したところ、同じ障害を持つ人のための「作業所」を紹介された。この施設は有料で月額使用料6千円。何のことはない、障害者のレジャーランドである。

それよりもっとガッカリしたのは、同施設を利用している我らが自閉症の徒にである。みんな定型発達のマネをして、礼儀正しくその場を取り繕ったり、無意味な笑顔を作ったりする。それでも健常者と同じに出来ていればまだマシだが、下手クソなのである。実にイタい。
本当の“居場所”では無いと感じた。

モーツァルトとクジラ 』に登場したような“自然体でいられる集会”が日本にもあったら、筆者のような人間がどれだけ救われると思う?

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モーツァルトとクジラ」カテゴリの記事

コメント

オールドニックさん、コメント、TBレス、ありがとうございました。
オールドニックさんから、こちらにTBレスをいただいたので、こちらにコメントさせていただきました。
コメント、とても嬉しかったです。
丁寧にありがとうございました。

最後の一言、とても胸に響きました。
日本は集団社会、なんて言われるわりに、意外とこうした集団で助け合う、自助グループというのはなかなか浸透していないのでしょうか・・・。

『モーツァルトとクジラ』の映画は大好きで、とても心に残るものでした。
オールドニックさんは何度もこのことについて考えられたのですね。
読ませていただき、ありがとうございました。
映画の感想、頑張って書いてください!
いつでも、お待ちしております♪
今後もどうぞよろしくお願いしますね^^

投稿: とらねこ | 2007年6月17日 (日) 14時46分

とらねこ様コメントありがとうございます。

>最後の一言、とても胸に響きました。
>日本は集団社会、なんて言われるわりに、意外とこう
>した集団で助け合う、自助グループというのはなかな
>か浸透していないのでしょうか・・・。

民主主義が浸透していないのが根本原因だと思います。3人以上の集団になった途端、誰が決めたのか分からないリーダー格(IQが高いだけの人)ばっかり発言するようになり、それ以外の人は意見を言っちゃいけない雰囲気になる。言えば追い出される。座して洗脳されるがまま。批判は一切認められない。

どうしてみんなは、そんな文化に満足しているの?

投稿: 管理人 | 2007年6月17日 (日) 23時34分

>民主主義が浸透していないのが根本原因だと思います。

かつてマッカーサーは「日本人の民主主義能力は12歳程度」と発言しましたが、当たってると思います。
上意下達と集団主義こそ良しとされ、異なる意見を言えば非国民扱い、議論を持ちかければ面倒臭い奴と思われる

>どうしてみんなは、そんな文化に満足しているの?

満足してるのではなく去勢されてるのでしょう。ご褒美で飼い慣らされてるうちに怠惰化し、精神が腐っていくんですよ

投稿: 廃充 | 2010年11月30日 (火) 15時22分

廃充様

お返事が遅れまして、すみません。
的確なご意見ですね。

>かつてマッカーサーは「日本人の民主主義能力は
>12歳程度」と発言しました

今はもっと低年齢なんじゃないかと…(^_^;)


>ご褒美で飼い慣らされてるうちに怠惰化し、
>精神が腐っていくんですよ

ご褒美といっても、不況の現代ではもらえないのでは?

それでも集団主義を続けるメリットって、やっぱり
「イジメられないで済む」ってことなんですかね?
それがご褒美?

私としてもそろそろ諦めムードで、人との論理的な対話はもう無いものとして捉えようかななどとマイナス思考に陥っています。

このブログも閉鎖することを考えていたんですが、改めてみなさまから寄せられたコメントを読み返してみると、閉鎖するのがもったいなくなり、どうしようかと迷っています。

投稿: 管理人 | 2010年12月 2日 (木) 02時37分

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