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2008年4月19日 (土)

さよならガリウス

Photo_2  

     “自閉ネコを飼えばいいじゃないですか”

                      某知人

 
筆者が自閉ネコを拾ってあげないのには理由がある。それをお話ししよう。

ある秋の午後、筆者が夕刊を取りに門扉のところへ行くと、そこに一匹の迷い猫がいた。 まだ小さい猫である。

最初はいつものノラ猫かと思ったが、様子が違う。自分から筆者に近づいて来て、頭や体を擦り寄せてくる(!)

生後4ヶ月くらいの子猫で、性別はオス。人間でいえば小学生くらいの男の子か。とにかく筆者にくっついてきてくれたことが嬉しかった。

大量の目ヤニが溜まり、健康を害しているのは明らかだった。翌日獣医に診せたところ、40度も熱があった。筆者はこの子をかくまったのである。

幸い、おとなしくてほとんど鳴かない子だったので、同じ家に住む猫嫌いの家族に見つかることはなかった。

ガリガリにやせた薄茶色の子猫なので “ガリウス”と名づけ、筆者はこの“迷子の子猫”を養うことにした。

しかし、猫嫌いの家族には言えない(-_-;)

獣医に診せたときに5千円ほど支払い、さらに猫用のトイレなど最低限必要な物を買い込んで筆者の所持金はほぼゼロになった。これからは獣医に診せることもできない。

ガリウスはとても従順で人懐っこく、あまりの性格の良さに獣医が「こんな子は珍しい。変わってる!」とまで言った。

眼病を治すために一日に何度も目薬を差してやったがそのときもガリウスは暴れずにジッとして、健気に耐えていた。なんて賢い子猫だろう!

そんなこんなで、拾ってから3日目には目ヤニが無くなり、ほぼ完治した。この間、蚤もヒドかったので筆者はセッセと蚤取りスプレーをかけ続け、これもほぼ駆除できた。 熱の方もすっかり下がった。

4日目。ガリウスを蚤取りシャンプーで洗うことにしたがおとなしいガリウスであっても風呂場では鳴くかもしれない…。筆者は観念して、家族にガリウスのことを打ち明けた。 否、打ち明けてしまったのである。

激怒した家族はすぐに動物管理センター(ペット処分場)へ電話したが、その日は祭日で公務員は休みだった。筆者は「助かった!」と叫んだ。

猫嫌いの家族に筆者は「里親を探すから、少しの間
処分するのを待ってくれ!」と懇願したが、聞き入れ
られなかった。

結局のところ、ガリウスは風呂場でシャワーを浴びせられても健気に耐えて 鳴くことはなかった

今にして思えば、ガリウスを隠して飼うことも可能だったはずである!

この日、シャンプーしてキレイになったガリウスを、筆者はようやく自分のベッドで寝かせてあげた。それまでは蚤やダニが怖くて、ベッドに寝かせてあげるのを控えていたのである。

ふかふかの布団の上で、ガリウスは本当に満足気な
表情で筆者を目つめた。 筆者も一緒になって寝転ぶ
と、ガリウスは筆者の頬や口をペロペロ なめてくれ
た。この子はいつも筆者の頬や口をペロペロなめるん
である(^-^)

次の日、家族は動物管理センターに連絡した。

窓を開けて、秋のそよ風に吹かれながら筆者はガリウスに寄り添って昼寝をしていたが、そのとき動物管理
センターの人がやって来てドアベルを鳴らした。筆者は飛び上がった!

筆者は昼寝から覚めて無邪気に遊んでいるガリウスを袋に入れることができずに 抱いたまま玄関へ向かい、動物管理センターの職員に事情を説明しようとした。

ところがこの職員が、怒ったような冷たい態度で「袋にいれてください!」とまるで叱責するように言ったので、筆者はガリウスにお別れを言う間も無かった。

何も知らないガリウスが、おとなしく自分から袋に入っていったのを筆者は忘れられない。

新しい飼い主が決まらなかったら殺処分になるが、その方法は安楽死などではなく、二酸化炭素によって強制的に窒息死させられるのである!

7日後、ようやく交通費を工面した筆者は、遠方にある動物管理センターまでガリウスを迎えに行こうと決意したが、同センターのホームページに「保護期間は3日間」と書かれているのを見て失望した。

筆者に甲斐性が無かったばかりに、ガリウスを死なせる結果になってしまった。

自閉ネコを同じ目に遭わせるわけにはいかない。
だから筆者は絶対に自閉ネコを拾わない!

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迷い猫ガリウス」カテゴリの記事

コメント

悲しいですね…。
ガリウス君って、こんな悲しい運命の元に生まれてきた猫だったなんて…。
ノラ猫の保護については、積極的に活動してらっしゃる方がいます。
(http://blog.goo.ne.jp/jule2856/)
直接行動することは、時間的に私にはなかなかできないことなので、せめてできる範囲で応援しようと思っています。
自閉ネコちゃん、地域ネコの一員として、平和に一生を送ってくれますように…。

投稿: ハッブル | 2008年4月20日 (日) 13時33分

ハッブルさん、コメントありがとうございます。

人懐っこいガリウスは、恐らく飼い主に捨てられたか、
もしくは迷子になった子猫でしょう。

いずれにせよ人間に馴れている猫であり、元気な子ノラ猫たちと違って、しんどい様子でした。

ウチの敷地に迷い込んで来る数日前にも、一度会っているんです。隣家の敷地にいたのですが、私に向かって「ニャー!ニャー!」と大きな声で呼びかけてきました

おそらくは「ぼくを拾って!こんな生活イヤだよォー!」という必死のSOSだったのではないかと思います。

なにせ40度もの熱を出して、目の下には大量の目ヤニが黒く固まってこびり付いている状態だったのですよ。

体は蚤だらけだったし、さぞや辛い野良猫生活を送っていたに違いありません!

なのに私は、助けてやれなかった…。

「ジュルのしっぽ-猫日記-」、またガリウスに似た子が登場していますねぇ(-_-;)

もう私は茶トラ猫を見るのが辛いです(ーー;)

ガリウス、ごめん! 本当に ごめんm(__)m

投稿: 管理人 | 2008年4月20日 (日) 22時20分

つらい経験でしたね…
忘れた方がいいけど…忘れられない…

うちの今飼っている猫たちも元野良なんですよ。

TBありがとうございました。

投稿: みかん | 2008年4月22日 (火) 06時24分

みかんさん、コメントありがとうございます。

オデは社会的に成功したら、その金で広くて清潔な屋敷を建てて、行き場を失った猫たちの楽園にしたいと思っています。

その猫御殿に、地域のこれまた居場所を奪われた発達障害者たちを招待して、居場所を提供してあげたいな、なんて考えてます。

だからオデ様は絶対に成功しなきゃいけなんだ。
「発達ウォーズ」をハリウッドに売り込みに行くど!
そんなわけで…旅費を出してください(-_-;)

投稿: 管理人 | 2008年4月22日 (火) 18時04分

広くて清潔な猫屋敷…。
猫好きならみんなあこがれる理想のおうちですよね。
「ジュルのしっぽ」のブログ本の印税の一部を寄付して、東京にライフボートが4月1日にオープンしたそうですよ。
http://lifeboat-tokyo.org/index.html
オールドニックさん、もしよかったら、たずねてみてくれませんか?
そしてレポートしてください。
東京といっても広いから、オールドニックさんの所からお近くなのか遠いのかわからないのですが…。

投稿: ハッブル | 2008年4月23日 (水) 21時00分

ハッブルさん、こんばんは。

>東京にライフボートが4月1日にオープン
>したそうですよ。

さすが!
理屈の通じる“自閉都市”トーキョーは進んでますなぁ。

自閉世界のアクセス解析でも、過半数の閲覧者が
東京からです!

やっぱ、個人主義の動物である猫と自閉人は、
トーキョーを目指すべきですね。

理不尽な土着文化が無い理想郷へ…。
正しい理屈が通るユートピアへ…。

それにしても、ライフボートとは画期的な試みですね。そっちがライフボートなら、オデの猫聖堂は“ライフアーク(命の箱舟)”と名づけるどッ!
            …オカルト趣味ですいません(-_-;)

投稿: 管理人 | 2008年4月24日 (木) 00時32分

トラバありがとね。かの昔、オデにもTOKYOにいくチャンスがありました。オデはかなりアホなんで、それを蹴って、今の生活をしています。
あのとき東京に行っていたら、オデも
発達障害者有名人だったかもしれません。しかし、小市民性が邪魔をしたんでしょう。今の夫と幸せに暮らしています。夫は高機能ですが、オデよりも
自閉がありますわ。

隣で、「俺はひとつのことをしながら、二つのことはできんのじゃー!」
とわめいています。

発達障碍に理解があるかどうかは不明ですが、田舎なんで、福祉が行き届いているような気がします。
療育手帳もちなんで、非常事態には、
平日なら、社会福祉士を呼び出すことも出来ますし、役所の方にもお世話になることもあります。猫は、一軒やで飼うしかないですものね。。

実は実家は猫が12匹います。
親は若いころは猫がかえなくて、
オールドニックさんのような思いをしたことがあるそうです。

猫屋敷ができたら、招待してねん。

投稿: アスラ | 2008年4月24日 (木) 23時34分

マスター・アスラ、こんばんは!

>今の夫と幸せに暮らしています。夫は高機能で
>すが、オデよりも自閉がありますわ。

え!? ご主人もジヘイ騎士だったんですか!?

わめいてる内容からして、相当リクツに精通しているようですなッ。でも、収入を得るのは大変なのでは…(-_-;)

さて、療育手帳の件ですが、今日申請してきました。
アスラさんのご助言には感謝しますm(__)m


>実は実家は猫が12匹います。

えー!! そ、それは多い…。
衛生面は大丈夫ですか? 全頭去勢してますか?
近所に迷惑かかってませんか?


>猫屋敷ができたら、招待してねん。

猫嫌いや「犬派」の発達障害者には悪いけど、オデは個人主義の猫が好きだよ~ん!

投稿: 管理人 | 2008年4月25日 (金) 01時04分

うちの旦那は高機能ちゃんです。
2次障害で、働けないので、生活保護を受けています。
細々と暮らしております。

オデの年金の申請は通って、その分は生活保護から差っ引かれます。
しくしく。

療育手帳うまくいくといいですねぇー。

猫はオスは去勢済みです。

衛生面はたいへんなことになってます。

投稿: アスラ | 2008年4月25日 (金) 12時05分

>うちの旦那は高機能ちゃんです。

自閉症同士のカップルだなんて、まるで
「モーツァルトとクジラ」みたいですねー。
素敵!オシャレ!(←不謹慎かな?)

馴れ初めを小説にしたら売れるんじゃないですか?

その名も、「ベートーベンとアスラ」!

イエーイ♪ 印税をオデにも分けてくデよォー。

          \(-o-)/


>療育手帳うまくいくといいですねぇー。

家族が障害に無理解で…どうなるかなぁ(ーー;)


>猫はオスは去勢済みです。

メスがうるさく鳴いたりしませんか?


>衛生面はたいへんなことになってます。

でしょうねぇ。抜け毛とか、糞とか…(-_-;)

投稿: 管理人 | 2008年4月25日 (金) 14時40分

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