子どもの脳がねらわれている―今なぜ発達障害なのか
“大人の発達障害 陰謀説” が持ち上がった。
一部の玄人が「障害」のレッテルを使って地域のコミュニケーション弱者を囲い込み、商売のネタにしているというのだ。
某日、筆者の家族が地域の発達障害者支援センターに初めて出向き、「面談」が執り行われた。「支援者」と名乗る2人の職員が応対したが、筆者の家族はこの2人が名刺を出さないので不審の念を持った。
初対面なのに失礼ということもあるが、それ以上に職業的な資格や肩書きが無いのがおかしいと筆者の家族はいぶかった。
イカこども氏も2人の肩書きは知らないという。
「聞いちゃマズイのかなと思って…」とおっしゃっていた。筆者も何となく問わずにきた。
筆者の家族には、この2人の職員の態度が「話を聞いてやる、教えてやる、説得してやる」といった傲慢に映り、「支援センターが説得してくるのはおかしいと思った」と違和感を訴えている。
そういえば筆者が有料を理由に障害者の作業所へ行くのを渋っていると、支援者サンが「アパートを借りるのにお金が要るように、みんなお金を払って居場所を確保しているんですよ」と説得してきたが、そもそも作業所へ行くことを説得するのはおかしい。これでは英会話学校の勧誘と同じだ!
8ヶ月前に発足したばかりの同センターのスタッフが、実績を挙げるために筆者を作業所へ行かせようとしたのではないか?
筆者の家族はこうも指摘する↓
「あの雰囲気では本当の気持ちを言えなかった」
「こちらが相談している身分なので遠慮があった」
「反対の意見を言ったらケンカになると思い、説得に応じてしまった」
「その場の空気に逆らって反論したら、支援者の2人が怒って本人にイジワルするようになるのではと懸念した」
「“本人の性格だと思います”と家族が申告しても、支援者サンは “本人を追い詰めるから、そういうことは言わないでください”と言って、取り合わなかった」
「地域の支援センターなのに、そこのグループ活動に参加しているのが本人とイカこどもさんの2人だけというのはおかしい。地域にいっぱいいるコミュニケーション弱者の中で2人だけが対象になるのは、同センターが間違っている証拠ではないか」
「本人のサポートブックやアスペルガーの本を読んだが、そこに書かれている症状は私たちにも当てはまるようなものばっかり。これを障害といってしまったら、すべての人が障害者になってしまう」
家族の不審は医者にも向けられている。筆者が自ら高機能自閉症を申告すればその診断を下し、筆者が自ら障害者手帳を要求すればその取得を手伝った。医者が患者の“注文どおり”にした。抗生物質の濫用と同じだ。と筆者の家族はいぶかっている。
医者と支援センターが結託して、地域の落ちこぼれを「障害者」に仕立て上げる巧妙なスキームがあるのではないかと筆者の家族は推理する。
そして、「大人の発達障害」といわれている人々は確かに劣る部分はあるものの、社会的に障害者のレッテルを貼ってしまうほどの劣等ではないと結論づけた。
ひょっとしてハローワークの玉田氏が筆者を障害者の求職枠から追放したのは、実は“スキーム”の存在を知っている彼女が玄人の欺瞞から筆者を救い出そうとした善意だったのかも知れない。だとしたら玉田氏はヒーローだ。
筆者は自分が高機能自閉症であることを今でも確信しているが、それでも家族が提起した陰謀説は筋の通った説明であり、これを否定する証拠は何も無い。
先頃、東京にある梅ケ丘病院の研究チームと理化学研究所が、自閉症の原因の一つとして「CADPS2」という遺伝子の異常を発表したが、今はまだ遺伝子検査による診断はできない。
家族は“面談の反省”の最後を教訓で締めくくった。
「母さんたちは長く人生やってきて、人の欲望や駆け引き、社会の裏表をよく知っているのよ」 と。
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